東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、7月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古戸建ての成約件数は前年同月比6・6%増の1248件となり、7月として過去最高を更新した。前年を上回るのは13カ月連続。中古マンションの成約件数は前年同月比4・9%減の3002件となり、5カ月ぶりに前年同月を下回った。直近10年間では7月として6番目の水準だった。
中古マンションの成約㎡単価は前月比2・2%上昇の60・71万円で、60万円台に乗った。前年比では8・4%の上昇で、前年比プラスとなるのは15カ月連続。成約価格は前月比1・0%上昇の3913万円。前年比では7・9%上昇し14カ月連続で前年を上回った。一方、新規登録件数は前年同月比10・4%の2ケタ減となる1万3723件。前年割れは23カ月連続となった。在庫件数は23・0%減の3万4159件。前年比2ケタ減となるのは12カ月連続で、前年割れは20カ月連続。前月比では1・5%増で、14カ月ぶりに増加に転じた。成約数はすべてのエリアで前年比減となり、東京都区部は5・1%減の1284件だった。
中古戸建ての成約件数は、横浜・川崎市と埼玉県は12カ月連続、都区部と神奈川県他は10カ月連続で前年同月を上回った。成約価格は前月比1・3%下落の3495万円。前年同月比では12・2%の上昇で、前年を上回るのは9カ月連続。新規登録件数は前年同月比18・4%減の4270件で、前年割れは17カ月連続となった。在庫件数は32・5%減の1万3912件で、2ケタ減となるのは11カ月連続。前月比でも1・7%減となり、17カ月連続で在庫が減り続けている。(日刊不動産経済通信)