所有者負担ゼロで空き家リフォーム、投資家が借り上げ賃貸物件として運用ー和工房
(和工房HP)

 空き家再生事業を展開する和工房(愛知県半田市、松久保正義社長)は、8月18日より「所有者負担ゼロ」で空き家リフォームを施し、不動産投資家が借り上げて賃貸物件として運用するサービス「YAMOTASU(ヤモタス)」を開始する。同社によると、東海エリア初となるサービスであるとしている。

 同社は愛知・岐阜・三重で築古戸建ての空き家リフォームを86件(2021年7月現在)実施し、賃貸物件として運用するビジネスを展開。入居率は100%近い数字を達成している。また不動産投資初心者向けの勉強会を定期的に開催しており、これまで延べ300人以上を集めた。

 今回新たに開始するサービスは「家を持たせる」「家守(家を管理する人)をプラスする」という意味から、
ヤモタスと名付けた。空き家所有者が支払うリフォーム費用を、不動産投資家が全額を負担し、賃貸物件としても運用するもの。投資家が負担するリフォーム費は平均で250万円前後。空き家所有者は投資家と13年間の定期借家契約を結び、その間賃料の5〜9割を不動産投資家が受け取る。表面利回りは23%程度を見込む。

 所有者は自己負担ゼロでかつ賃料を得ることができる。所有者が得られる賃料はエリアの相場家賃や必要な改修ボリュームによって1〜5割の間で変動する。契約終了後は、所有者が自ら運用することも売却することも可能。入居者は地域住民のほか、行政のテレワーク推進による都市部から地方への移住希望者の需要にも対応する。

 総務省の平成30年(2018年)住宅・土地統計調査によると、愛知県の空き家は39万戸、空き家率は11.3%と全国平均(13.6%)よりは少なく、2013年のデータと比較すると、空き家数は6.7%減少している。ただしこの数字は賃貸用、売却用、別荘などの二次利用を含んだ数値で、放置された空き家(その他の住宅)は14万戸と6.0%増え、1988年から30年連続増加となっている。

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