三井不動産、オフィスにデリバリーロボ導入 ミッドタウン八重洲で、清掃や運搬も
東京ミッドタウン八重洲ロビー

 (提供 日刊不動産経済通信)三井不動産は、今年8月に竣工し、23年3月にグランドオープンする東京駅八重洲口前の大規模複合再開発「東京ミッドタウン八重洲」(地上45階建て、延床面積約29万㎡)に、デリバリーロボットや清掃ロボットなどを本導入する。両ロボットは、完全タッチレスオフィスにより、完全自律走行が可能。デリバリーロボットをオフィスビルに導入するのは初となるという。

 コロナ禍でフードデリバリーの利用が広がっているが、セキュリティの観点からビルではオフィスロビーでの受け渡しになっており、高層階で働くオフィスワーカーにとって不便さがあった。「八重洲」では、ロボットがオフィスロビーで配達員から品物を受け取り、エレベーターに自ら乗り込み、自動ドアを開けて専有部の注文者まで商品を届ける。ロボットは同ビル内の飲食店舗からのデリバリーにも利用可能。オフィスビル共用部を中心に床面清掃の自動化を実現する清掃ロボットや、前を歩く人に追従する運搬ロボットも配置する。

 オフィスへのロボット導入は、エレベーターに人が同乗する必要があり、それがネックとなっていたが、同ビルはでエレベーターや自動ドアなどとロボットを連携させることで、本導入が可能になった。デリバリーロボットは6台、清掃ロボットは8台、運搬ロボットは5台を配置する。デリバリーロボットは、飲食店舗が入る地下と、外部のデリバリー事業者向けに地上2階に待機し、バックヤードを通じて移動していく予定。同社は昨年から実証実験を進め、安全性の確認などを行ってきた。

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