(提供:日刊不動産経済通信)電気自動車(EV)の充電サービス事業などを手掛けるENECHANGE㈱(東京・中央区、城口洋平・代表取締役CEO)は、マンション向けの充電サービスの提供を始めた。同社はマンション向けも含めて、27年までに3万台の充電器の設置を目指す。
 同社は15年の設立。家庭と法人向けの電力ガス会社の切り替えサービスなどを提供し、21年11月からEV充電のインフラ整備事業に参入した。外出先で充電できるよう、宿泊施設やゴルフ場、オフィス、商業施設などで充電器の設置を進め、累計の受注台数は9月末までで1467台に上った。同社では来年6月までに3000台を目標に掲げている。EVバッテリーはこれまでの3kWから大容量化の動きがあり、同社提供のものは6kW。城口社長によると、日本国内に設置されたEV充電器2万台のうち6kWは0・3%にしか満たない。同社のシェアは9割に上るという。
 今後は出発地点となる家・マンションへの充電インフラ普及にも取り組む。マンションの駐車場にEV専用スペースを設け、住人が充電をする際に自身の駐車室からEV専用スペースに車を移動して充電する「シェア型」と、自身の車室に充電器を設置する「個別設置型」の2プランを用意。シェア型は駐車場の車室が40台分以上で、居住者に加えて来訪者なども利用できる共用駐車場へ2台以上設置するのを条件に、設置費や月額料金を0円にする。個別設置型では設置費が21・6万円、月額料金が3300円となる。同社は27年までに設置台数3万台の目標を掲げており、城口社長は「3万台のうち1万台はマンション設置になるのではないか」と見通しを話す。

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