虎ノ門ヒルズの駅直結タワーが今秋開業―森ビル、業務床2/3成約・周辺開発も

(提供:日刊不動産経済通信)森ビルが参画する東京・虎ノ門の「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業」のうち、東京メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅直結の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」が今秋に開業する。同開発で4つ目の超高層ビルなどが7月に竣工し、六本木ヒルズに匹敵する規模の「虎ノ門ヒルズ」全棟が形になる。24日に辻慎吾社長が都内で会見し、オフィスは総貸室10・7万㎡のうち3分の2が成約したことを報告。同駅周辺で自社保有の通称「ナンバービル」を含む別の再開発を検討していることも明らかにした。

 7月に竣工する「ステーションタワー」の施設規模は地上49階地下4階建て、高さ約266m。16年2月に準備組合が作られた。延床面積は約23万6370㎡で5割弱がオフィス床だ。4階建ての店舗・駐車場棟や12階建ての「虎ノ門ヒルズ江戸見坂テラス」も建てる。商業施設は約80店舗。タワーの1階と11~14階にハイアットのラグジュアリーホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」(客室205室)を誘致し、最上部に創業支援機能を持つホールなどを配置する。桜田通り上空に幅員20mの大型デッキを渡し、通りを挟み東側にある虎ノ門ヒルズの既存3棟と行き来できるようにする。       

 会見で辻社長は、既存の六本木ヒルズやアークヒルズ、今秋に開業する「麻布台ヒルズ」などと虎ノ門の新棟を連動させ、東京の国際競争力アップに貢献するとの意気込みを語った。虎ノ門ヒルズのオフィス床の総延床面積は4棟で30・3万㎡にもなるが、IT大手の成長が底堅く、20年以降の都心の新規供給も少ないことなどから、ステーションタワーのオフィスは竣工時点で80%が埋まるとの見通しを示した。

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