NOW ROOM(東京・渋谷区、千葉史生代表取締役)が運営する最短1カ月から契約可能な家具家電付き賃貸プラットフォーム「NOW ROOM」が、昨年5月のサービス開始以降、掲載物件数を飛躍的に伸ばしている。物件は47都道府県を網羅し、足元では25万室を突破、年内に50万室を目指す。今後はビジネス利用の法人手配の顧客取り込みを強化していく。
 取り扱う物件はマンスリーマンションと家具家電付きの普通賃貸物件で、足元の掲載物件数はマンスリーMが7割、家具家電付きの普通賃貸物件が3割。一般的にマンスリーMは入居までに2~3週間かかるが、同社では部屋の検索から詳細確認、内見、管理会社とのやり取り、保証会社の審査や決済までをオンラインで行い、即日の入居もできる。保証審査サービスをオンラインで提供する保証会社とAPI連携しているため、保証審査は最短30分で可能。プラットフォームのため同社は賃貸借契約には携わらず、契約や重要事項説明などは管理会社と入居者間で行う。月間成約数は5月時点で平均600件を超え、今も伸びているという。成約した際に同社が賃料の約10%を管理会社から受け取る。
 顧客はビジネス利用の個人客が6割、法人手配が2割、個人の住まい利用が2割。今後は比較的長期間の契約につながりやすい法人手配の強化を図り、ビジネス利用の個人客と法人手配の割合を半々に引き上げたい考え。千葉社長は出張需要について「1日~1週間の短期出張はウェブ会議システムで代替されたが、1カ月以上に及ぶプロジェクト単位の出張は建設業や製造業を中心に底堅い」とみる。直近2カ月間では契約期間2年以上の成約が全体の1割まで増えている。(日刊不動産経済通信)

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