65歳以上の4人に1人が賃貸入居を断られた経験ーR65
R65不動産

 R65不動産を展開する、R65(山本遼社長)が実施した「65歳以上が賃貸住宅を借りにくい問題」に関する調査によると、シニア世代の4人に1人が賃貸入居を断られた経験があることがわかった。ネット調査で全国の65歳を超えてから賃貸住宅の部屋探しの経験がある444名から回答を得た。

 全国で「賃貸住宅の入居を断られた」人は23.4%で、そのうち5回以上断られた経験がある人は13.4%いることがわかった。地域別でみると関東圏では全国よりも断られる確率が1.2倍ほど高く、5回以上断られた経験がある人も平均より1.3倍ほど多い傾向にある。断られた要因としては、年齢に加え「保証人の有無」「収入」「健康度合い」などが考えられるとし、「人口の多さを考慮すると、より問題解決の重要度が高い地域である」(R65)と分析している。

 シニア層は入居を断られているだけではなく、嫌な思いもしている。「娘が住む家近くに住みたいと思い、部屋探ししたが、ほとんどの物件が年齢を理由に内覧もできなかった」「年齢を聞いただけで探す気も無い不動産屋や、電話しても嫌がっているのが電話の雰囲気で分かり、同じ事を何度も経験してめげた」といったものや、ようやく借りられてもそこが事故物件だったという回答も寄せられた。

 65歳以上が入居可能な賃貸物件の割合は、全体の約5%しかないとも言われており、家主や不動産会社の対応が問われそうだ。

コメントをどうぞ
最新情報はTwitterにて!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめ記事
特集;コロナ禍で変わるリテール市場①小売業の閉店増加、大手の寡占化顕著に   ―米国発EC企業や横丁など新業態が台頭 須賀クッシュマン&ウェイクフィールド、エグゼクティブディレクター兼リテールサービス部門統括責任者
インタビュー
特集;コロナ禍で変わるリテール市場①小売業の閉店増加、大手の寡占化顕著に   ―米国発EC企業や横丁など新業態が台頭 須賀クッシュマン&ウェイクフィールド、エグゼクティブディレクター兼リテールサービス部門統括責任者
新型コロナウイルスの感染拡大で都市部を中心に小売り業への悪影響が広がっている。2度目の緊急事態宣言が発出され、戻りつつあった街の人出も再び鈍...