丹青社、築旧ビルのリノベーションオフィス事業を始動、買取・再販を本格展開へ
丹青社・小伝馬町のビル

 商業施設ディスプレイの丹青社は、主にバブル期に建てられた中小ビルをターゲットとしたビルのリノベーション事業に取り組む。プロジェクト初弾として小規模事業者向けの賃貸スモールオフィスブランド「W2(ダブリューツー)」(W2:Wellbeing Workplace)を立ち上げ、「W2 KODENMACHO」(東京・中央)をオープンした。

 東京都心部の中小規模の築古不動産を再活性化する「R2(アールツー)プロジェクト」(R2:Real-estate Revitalization/不動産再活性化)を本格始動した。丹青社がこれまで培ってきた空間づくりのノウハウとネットワークを活用して、中小規模の築古ビルをより働きやすい環境のオフィスへとリノベーションし、不動産価値を向上させる新規事業。リノベーション後のビルは、賃貸オフィスとしての運用、または投資家への売却により収益化を図る。オフィスブランド「W2/Wellbeing」の名称で展開し、スモールオフィスや一般オフィス向けとして展開していく。

W2 KODENMACHO

 

 日本のバブル期は都心部に中小規模のビルが数多く建てられ、築30 年が経過。建物・設備は老朽化し稼働率は低下、加えて中小ビルオーナーの 60%以上が 60 歳以上と高齢化が進んでいる。東京都内の就業者の約 6 割が従業員 500 名未満の企業で働いており、こうした企業規模に適した中小ビルは新規供給量が少なく、多くの人々が老朽化したビルで働いているとみる。丹青社は空間づくりのノウハウとネットワークを活用し、築古不動産を再生、中小事業者をターゲットに快適なワークプレイスの提供を進めるため、20 年 4 月よりプロジェクトを発足、事業化に向けた検討を開始した。

 なお「W2 KODENMACHO」は丹青社のマスターリース物件で、今後は物件の買取を積極化していく方針。既に買取の実績は1物件あり再販を完了している。

 

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