三菱地所は、沖縄県宮古島市にウルトララグジュアリークラスのホテル・リゾート「ローズウッド宮古島」を誘致する。世界有数の最高級ホテルブランドで、日本初進出となる。ヴィラ55棟すべてがオーシャンビューで、プールも付いている。
開発は三菱地所、運営はローズウッドホテルズ&リゾーツが手掛ける。建設地は観光名所の「砂山ビーチ」に近い岬で、宮古空港から車で20分。敷地面積は約9・6万㎡。昨年11月に三菱地所が土地を取得した。着工は来年の予定。設計・監理は三菱地所設計、建築デザインはStudio Piet Boonが担当する。同ブランドは米国の歴史的な邸宅をレストランやホテルに活用したのが起源で、フランス・パリや英国ロンドンなどでは重要文化財や重要建築物をホテルとして運営。米国ニューヨークの「ザ カーライル ローズウッドホテル」は英国王室や映画スターなどが愛用し、映画化もされた。
宮古島のホテルに関しては、ローズウッドのコンセプトである地域の文化・伝統との調和を目指す「センス オブ プレイス」などがオペレーター選定の決め手になったという。日本人の利用に加え、東アジア、東南アジア、欧米からの訪日外国人客を見込む。現在はコロナ禍でホテル事業は各社とも厳しい状況が続くが、同ホテルが開業する24年には「一定の旅行需要が回復しているものと考えている」(同社)とみて、コロナ収束後を見据えて事業を推進する。
同社は「みやこ下地島空港ターミナル」の施設を所有、運営会社にも出資しているほか、リゾートホテルの「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」(23年開業)も開発するなど宮古島のプロジェクトに力を入れている。(日刊不動産経済通信)