積水ハウス不動産東京(東京・渋谷区、島貫利一社長)、オレンジ・アンド・パートナーズ(港区)、エアビーアンドビージャパン(新宿区)、エアトリステイ(港区)の4社は、東京・谷中で民泊運用型セカンドハウス事業を開始した。「YANAKA SOW」(重量S造3階建て、延床面積680㎡)を5月1日付で開業する。
所在地(台東区谷中5-2-14)はJR山手線・日暮里駅から徒歩約8分の歴史ある寺町地域の一角。客室は13室で延床面積は37~47㎡、定員4~6名。宿泊料金は1室1泊1万6000円(清掃費別)から。30日以上365日以下の長期滞在プランも用意する。敷地と施設の所有者は積水ハウス不動産東京、設計・施工は積水ハウス、運営はエアトリステイで、エアビーとオレンジがプロデューサー。共同事業のブランド名は「SOW-ディグ スルー カルチャー ホテル-」。
共用部はラウンジ、小上がりの畳空間、キッチン、ランドリー、アートワーク、選書コーナーを導入。チェックイン・アウトは無人化し、町案内専門の職員が滞在する。客室には、キッチンと冷蔵庫を標準で導入。それぞれ異なる主題で設計し、床の間風の寝室など数寄屋造りの意匠を取り入れた部屋などを設ける。主題に沿ったアートワークや選書コーナーは客室ごとに調整した。
今後は歴史・文化や独自性を有し、競合する宿泊施設が少ない観光地などに出店していく方針。コロナ禍でインバウンド客がほとんど見込めないため、当面は「YANAKA SOW」の安定運営に尽力し、ワーケーションや二拠点居住、移住検討者からの需要の確保も目指す。(日刊不動産経済通信)