ケネディクスが什器付き短期型オフィス─飯田橋のビルを改修、クッシュマンが賃貸募集
KDX飯田橋ビル

 ケネディクス・オフィス投資法人は内装や什器を完備した短期貸しオフィスの「ターンキー・オフィス」を東京都内で展開する。3カ月前の解約予告で退去でき、高額な原状回復費用なども不要なため、事業規模が変わりやすいベンチャー企業らの利用を見込む。第1弾として「KDX飯田橋ビル」(東京・新宿区)の一部フロアを改修、入居者を募っている。賃貸募集をクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)が担当。募集状況をみて次弾を検討する。
 コロナ禍で経営環境や働き方の変化が早く、特に都内では事業所を短期で借りるニーズが強い。このため入退去のハードルを下げたオフィスを新たに提供する。店舗で言う「居抜き」に近い。ターンキー・オフィスは鍵を回せばすぐに使える事業所として特に米国で人気だ。米国ではノーテルが業容を拡大している。
 KDX飯田橋ビル(地上8階建て)は4~6階の合計7区画を坪当たり月額3万5000円で貸す。内装工事費や原状回復工事費などが含まれるため賃料は他階よりも1万5000円ほど高いが、「2年以内の利用ならテナントにはコストメリットがある」(C&Wの加藤圭至シニア・ディレクター)という。加藤氏は「コロナ禍で拠点配置に悩む企業が増えており、有力な選択肢になる」とも話す。
 立地はJR、東京メトロ、都営地下鉄各線・飯田橋駅徒歩3分。90年3月に竣工し、11年7月に同社が取得した。4~6階の貸し床面積は173・95~354・81㎡。契約期間は2年(普通借家契約)。入居時に敷金3カ月分が必要。入居開始予定は5月中旬。所在地は新宿区下宮比町2―26。(日刊不動産経済通信)

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