(提供:日刊不動産経済通信)ケイアイスター不動産グループで北関東を中心に規格型平屋注文住宅事業を展開するIKI(群馬県高崎市、旧社名=Casarobotics)は、今後3年間で平屋住宅の販売目標を400棟とする。IoT化と、初期費用ゼロでの太陽光発電システム(PV)の導入提案も進める。
同社の平屋住宅「ひら家IKI」の規格プランは、延床面積17~27坪、本体販売価格は649万~999万円(税込み)。無人実棟展示場や3Dモデルハウスを見学できるスマートフォンアプリの活用で業務効率化と経費削減が奏効し、木材価格が高止まりする環境でも1000万円以下の本体価格を保っている。購入者はファミリーが全体の15・5%にとどまり、単身者やシングルマザーを含む広い客層からの引き合いを集めている。老後の暮らしやすさなどを踏まえて平屋住宅への住み替えを検討する二次取得層からの需要も掴み、購入者の世帯別では40歳代と50歳代が最も多い。今後は国道16号線沿線をはじめとする首都圏や関東に限らず平屋需要の強い地域に進出することも検討している。
住宅のIoT化とPV搭載も進めている。千葉県柏市の「ひら家がミレルン!柏展示場」はこうした提案を集約した旗艦モデル棟。住設や家電の操作をIoT化して利便性を高めるとともに、停電時にハイブリッド車からコード1本で簡単に電力の供給を受けるシステムを導入し、被災時の電力確保を可能にした。IoTを用いた操作は、LDKの一角に大型タッチパネルを設置。IoTに馴染みがない高齢者でも簡単に操作できる。PVの設置はPPA方式を採用。施主は10年間定額の電気料金を支払うが、初期費用とメンテナンス費用の負担は原則生じない。
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします
Twitterでフォローしよう
Follow 不動産経済研究所/不動産経済オンライン