(提供日刊不動産経済通信)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、2月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成数件数は前年同月比12・3%減の3146件。直近10年間でみると2月として最低値となった。中古戸建ての成約件数は1220件で、前年同月比10・5%の減少となったが、21年は前年比22・8%の大幅増でその反動減。直近10年間では21年(1363件)、16年(1247件)に次ぐ高水準を維持している。
中古マンションの成約価格は前月比3・0%下落の4023万円。前年同月比では6・6%の上昇となり、21カ月連続で前年を上回った。新規の登録件数は1万2951件。物件更新時のシステム上のカウント方法が変わったため、前年同月との比較はない。在庫件数は前年同月比2・6%増の3万7259件。19年11月以来27カ月ぶりに前年同月を上回った。前月比でも1・7%増となり8カ月連続で在庫が増えている。成約件数をエリア別にみると、多摩を除く地域で前年を下回った。東京都区部が14・1%減の1276件、多摩が0・9%増の342件、横浜市・川崎市が19・6%減の526件など。
中古戸建ての成約価格は前月比7・8%上昇の3769万円。前年同月比では11・1%上昇し、16カ月連続で前年を上回った。新規登録件数は3765件。在庫件数は前年同月比19・4%減の1万3461件で、2ケタ減は17カ月連続となる。前月比では0・4%増。成約件数をエリア別にみると、千葉県を除く地域で前年を下回り、都区部が13・0%減の207件、多摩が22・7%減の174件、埼玉県が10・3%減の252件、千葉県が0・4%増の256件など。