住友林業と熊谷組、木造建築のブランド設立―野村不の一部木造オフィス建設に参画
H1O外苑前(野村不動産)

 住友林業と熊谷組は、中大規模木造建築の新ブランド「with TREE」を3月31日に設立した。両社の協業で資材調達から建築、コンサルティングまで担う。野村不動産が東京・渋谷区で22年10月に開業するオフィスビル「H1O外苑前」(S造一部木造、地上7階建て)の設計監理の一部と施工に、熊谷組が参画している。
 住友林業と熊谷組は17年に業務・資本提携を結んで共同研究などを進めてきており、現在8分野で分科会を運営している。住友林業は教育施設や高齢者施設など非住宅の木造化・木質化、熊谷組は集合住宅・事務所など中大規模建築物の木質部材や技術開発が強み。今回の新ブランドは「環境と健康をともにかなえる建築」の趣旨に基づき、中大規模木造建築分科会の取り組みの一環で立ち上げた。
 中大規模建築物の木造・木質化により、環境面では建設時のCO2排出量の削減と運用期間中のCO2の固定による地球温暖化防止への貢献、健康面では建物内外の木質化が人にもたらす落ち着き、幸福感や生産性・創造性の向上などが見込まれる。どちらもSDGs、働き方の観点などから、企業価値の向上につながる。
 「H1O外苑前」は約32㎥分を木造化。同規模のS造比では、建設時に必要な鉄骨資材を20t(約7%)削減し、約21tのCO2を削減。柱や梁の一部には、熊谷組の断熱耐火構造材「ラムダウッド」を採用する。CO2固定量は、計画地(延床面積約453㎡)と同等の広さの杉植栽地の吸収量換算で、約50年分に相当する。(日刊不動産経済通信)

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