東急不動産は、大規模再開発を進めている東京・渋谷の桜丘エリアで、ベンチャーを含む多様な企業が連携し、渋谷の価値や魅力のさらなる向上に向けて活動するコンソーシアムを設立した。桜丘エリア内に様々な企業と連携した事業開発のプラットフォームとなる「ニュートラル・イノベーション・ベース」(NIB)を設け、イノベーションの創出や個性豊かな人材とのマッチング、新たな文化の創造を目指す。
コンセプトは「未来シェアリング」。同社が重点的に開発を進める広域渋谷圏の新たな戦略に位置付ける。大企業などによるベンチャーキャピタルやアクセラレーションプログラムとは異なり、東急不動産もコンソーシアムの1社として参画。横の連携で価値を創造することで「渋谷の新しい未来を創造していく」(鮫島泰洋・執行役員都市事業ユニット都市事業本部長)枠組みを目指す。NIBは起業支援や新規事業発足支援を目的とした施設で、参加者は運営者や利用者、貸主、借主といった関係を超え、中立的な観点で意見を出し合い、「渋谷のこれからを考えるイノベーション基地」として展開していく。
ゲーム制作やベンチャーキャピタル事業を手掛ける上場企業のほか、飲食事業、タレントのエージェントやマーケティング事業、高校生起業家の育成などの事業を展開する企業が参加する。参加企業は東急不動産のほか、▽㈱アカツキ▽貝印㈱▽㈱cinra▽㈱FIREBUG▽MIRAI-INSTITUTE㈱▽一般社団法人渋谷未来デザイン▽LOOHCS㈱▽㈱令和トラベル。(日刊不動産経済通信)