東急は30日、東京・大田区で東急池上線の駅直結では最大の商業施設「エトモ池上」を開業した。公共図書館の充実や待機児童の解消など地域課題の解決にも取り組むコミュニティ型商業施設として、駅舎と駅ビルの一体開発計画を完了した。年間の来館者180万人・売上30億円を目標に、地域の顔として新たなにぎわいを生む施設を目指す。
同施設(大田区池上6―3―10)は、東急池上線・池上駅の直上に立地。敷地面積3490・48㎡、S造地上5階建て、延床面積9525・01㎡。店舗面積4859・71㎡に、14区画26店舗と大田区立池上図書館、交番など公共施設が開業する。旧駅舎の木材を随所に活用し、環境負荷の低減・歴史の継承を図りながら池上本門寺の門前町として玄関口に雰囲気のあるデザインを採用した。4階の公共図書館は面積約1030㎡で、隣接するスターバックスの飲料と図書館の本を相互に持ち込める空間とする。2、3階には、東急百貨店が運営して食物販11店舗を集める東急フードショースライスや東急ストアのほか、飲食店、カフェなどが開業する。加えて、クリニックや保育園、ジムなどサービス施設を設置し、地域の生活を支える居心地の良い拠点を目指す。
東急は、長期経営計画で池上駅周辺を「沿線重点エリア」として、持続的な発展を目指した取り組みを行う。大田区と連携した「池上エリアリノベーションプロジェクト」では、地域の資源を活用した3物件のリノベーションを実施。今後も公共施設・遊休不動産の活用や人材の育成などプロジェクトを継続して池上エリアの関係人口の増加を図る幅広い取り組みを進める。(日刊不動産経済通信)
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