不動産経済研究所は24日、20年の全国マンション市場動向を発表した。昨年1年間の全国における民間分譲マンション供給戸数(首都圏の投資用ワンルームマンション、定期借地権マンション等は含まない)は前年比15・2%減の5万9907戸となった。昨年4月の緊急事態宣言によって首都圏、近畿圏、九州・沖縄など多くのエリアが落ち込んだことによって、4万9955戸だった1976年以来の低水準となった。発売総額は約2兆9780億円にとどまり、市場規模は前年の約3兆3824万円に比べ12・0%、4044億円の減額となった。
事業主別発売戸数ランキングのトップは4342戸を供給したプレサンスコーポレーションで、初の全国トップとなった。以下、2位に野村不動産、3位には前年まで5年連続でトップだった住友不動産が続いている。
2000戸以上の供給は7社で、前年より1社増加している。上位20社の供給戸数は3万4767戸で、全国シェアは58・0%。19年の4万782戸(シェア57・7%)に比べ戸数は6015戸減少したものの、シェアは0・3㌽アップしている。上位20社のうち、戸数を伸ばしているのはエスリード(前年比30戸増)など9社で、最も戸数を伸ばしたのは新日本建設(1089戸増)だった。