住友不、都心の高級賃貸マンション注力―新宿で5棟目竣工、邦人富裕層らに訴求

(提供:日刊不動産経済通信)住友不動産が高級賃貸マンションシリーズ「ラ・トゥール」の供給実績を増やしている。東京の三田や新宿、代官山など都心一等地に平均専有面積100㎡以上、平均賃料70万円以上の物件を展開し、広い部屋を求める日本人富裕層らの支持を集める。3月には新宿西口エリアで5棟目の「ラ・トゥール新宿ファースト」(賃貸戸数170戸)が竣工。昨秋に入居者募集を始め、すでに5割弱が成約した。同社は「新宿では6棟目以降の需要も見込める」と手応えを得ている。
 03年に第1号物件の「芝公園」を供給し、企業経営者や弁護士、芸能人らのファンを段階的に獲得した。ブランドを立ち上げた当初は外国人の契約が約半分を占めたが、23年時点で日本人比率が86%に拡大した。「新宿ファースト」の完成で同ブランドの施設は累計28棟、約4000戸になった。平均入居率は98%。今後は品川の御殿山や南青山、横浜のみなとみらい、渋谷の松濤、元麻布などに開発予定がある。地方には大阪の梅田、京都、札幌で供給した。
 18日に新宿ファーストの見学会が開かれ、同社ビル事業部賃貸住宅事業所の幹部らが施設概要などを説明した。この物件は老朽家屋などの跡地に「西新宿五丁目北地区防災街区整備事業」で建設した35階建てツインタワーのうちの1棟。立地は東京メトロ丸ノ内線・西新宿駅徒歩7分。賃貸住宅の間取りは1LDK~3LDK、専有面積は70・35~297・33㎡。最上階の部屋の広さは約300㎡で賃料は300万円を超えるが、数戸が成約した。入居者はフィットネスジムやコンシェルジュサービスなどを使える。契約者は法人と個人が約半々。物件の平均利回りは5%を上回る。

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