震度6弱の福島・郡山、築30年・RC建物に全壊レベル被害も
地震前の郡山市内

 13日午後11時7分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、福島・宮城両県で最大震度6強を観測した。震度6強を観測したのは、宮城県蔵王町、福島県の国見町、相馬市、新地町。震度6弱を郡山市などで観測した。

 福島県の中心部に位置する郡山市では高層の建築物も数が多く、被害も目立っている。とりわけ市中心部のメインストリート「さくら通り」沿いではオフィスビルやホテル、店舗の窓ガラスの破損や看板の落下、外壁のひび割れなどが多数発生している。オフィスビル「EME郡山ビル」(虎丸町21-10)は88年竣工、RC造7階建てで、「2、3階の外壁の一部が崩落しかかっている」(同ビルテナント)状況にある。同ビル1階はリフォーム会社のショールームが入居しており、通りに面した客用出入り口のドアや窓ガラスが大きく割れるなど酷い状況。エントランスは板枠で応急的に抑えた状態となっている。なお同リフォーム店舗の営業は休止している。

 管理会社は管理物件の被災対応に追われている。郡山市内の管理会社、郡中本店は、「管理物件に被害が多数出ており、社員総出で物件を周り対応している」(群中本店)。同社が管理するJR郡山駅徒歩15分、市街地中心部の築30年前後のRC8階建ての建物が、「今にも壁が崩落しそうで、全壊に近い状態」(同)だという。ただし「それ以外の管理物件は半壊までは至らない状態が多数のようだ」とのこと。

 公共施設では郡山市労働福祉会館大ホールの天井の一部崩落、郡山市図書館の外壁が一部崩落しそれぞれ営業を休止している。福島県は14日、震度6弱を観測した福島市や郡山市など県内17市町村に災害救助法を適用した。

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