ダイビル、東京・霞が関で再開発を検討―虎の門三井ビル取得、隣接地と一体整備

(提供:日刊不動産経済通信)商船三井グループのダイビルが東京・霞が関で大規模な再開発事業を検討していることが分かった。東京メトロ虎ノ門駅出口のすぐ西側にある「虎の門三井ビルディング」の信託受益権を21日付で旧所有者の三井不動産から取得した。同じ敷地に商船三井グループの本社などが入る「商船三井ビル」(虎ノ門ダイビルウエスト)があり、いずれも1970年代に建てられ更新時期に差し掛かることから、将来的に一体的な再開発を視野に入れている。

 ダイビルは今回取得したビルの名称を「虎ノ門ダイビルイースト」に変えた。施設規模は地上17階地下2階建てで、延床面積は2万3606㎡。オフィスと店舗で構成する。06年に改修した。このビルは72年に、隣接地の商船三井ビルは79年にそれぞれ建てられた。

 虎ノ門ダイビルイーストの所在地は千代田区霞が関3-8-1。隣の商船三井ビルを含む敷地面積は7900㎡で、ダイビルは今回、共有持ち分の3249㎡を取得した。二つのビルが建つ場所は霞が関ビルディングの南側、虎ノ門二丁目西交差点の北側に位置する。外堀通り、新虎通りに面する逆三角形の土地だ。歩道橋で霞が関ビルや中央合同庁舎などと行き来できる。10月に開業した虎ノ門ヒルズステーションタワーにも近い。再開発が実現すれば、官庁街に近接する都心の大型事業として注目されそうだ。

 商船三井グループは2035年を最終年とする新経営計画でポートフォリオの多様化をうたっている。海運事業の市況に左右されにくい経営体制を作るため、不動産事業を非海運型・安定収益型事業の一つと位置付けている。国内では東京、大阪、札幌などの主要都市で開発を進めるとしている。

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