ヒューリック、虎ノ門で複合ビルに着工―トヨタ系店舗やオフィスなど24年竣工へ

(提供:日刊不動産経済通信)ヒューリックは東京・港区虎ノ門でオフィスと店舗、自動車修理工場が入る複合ビルの建設工事に着手した。土地と建物を保有するトヨタモビリティ東京の「虎ノ門店」が入居していたビルを建て替える。規模はS・SRC造地上14階地下1階建て、延床面積約1万3070㎡。ヒューリックは定期借地権方式でトヨタモビリティ東京から土地を借り、テナントビルなどとして運営する。24年6月の竣工を目指す。
 事業の名称は「(仮称)虎ノ門開発計画」。予定地(地番)は港区虎ノ門1-40-8ほか。敷地面積約1400㎡。東京メトロ銀座線・虎ノ門駅徒歩約3分の立地。築約52年の旧ビルを取り壊し、トヨタの最新設備を備える工場併設型の複合施設として再生する。建て替えに伴い東京・芝浦に仮移転したトヨタモビリティ東京虎ノ門店が竣工後に再び入居する。設計・施工を竹中工務店が手掛ける。
 開発地周辺では複数の大型再開発事業が動く。日本初進出のラグジュアリーホテルや都心最大級のインターナショナルスクール、国際基準のオフィスなどが相次ぎ整備されている。
 ヒューリックはこうした民間開発のほか、東京都心で公有地を対象としたPPP(官民連携)事業の機会を増やしている。宮崎県が東京・市ヶ谷に所有する「宮崎県東京ビル」の再整備事業や、東京都と渋谷区が計画する大型PPP事業などの事業予定者などに選定された。渋谷の事業では渋谷駅近くにある都児童会館跡地と区役所分庁舎・公園を一体的に再整備する。同社と清水建設が地上14階地下2階建て、延床面積4・6万㎡の複合施設を建てる。

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