三井不、米テックスターズと創業支援 ―ミッドタウン八重洲で始動、参加受付

(提供:日刊不動産経済通信)三井不動産は創業支援大手の米テックスターズと提携し、東京駅前の複合ビル「東京ミッドタウン八重洲」に昨年開いたイノベーションフィールド八重洲でスタートアップ企業向けの事業化支援プログラム「Techstars Tokyo(テックスターズ東京)」を始動させる。専用サイトで12月12日から24年3月27日まで参加申請を受け付ける。自然科学や金融、環境など多様な分野で事業化を目指す国内外の12社を選び、1社につき12万ドルを出資して事業化を助ける。25年以降も年1回のペースで複数年にわたり実施する予定。24年2月13日に開始記念イベントを開く。

ジェトロが内閣府らとプログラムを東京に誘致した。テックスターズが出資付の事業化促進プログラムを開くのは日本およびアジア圏で初めてという。24年7月8日にスタートアップへの支援を始め、同10月3日に製品やサービスを発表する機会を設ける。日本では教育・研修型の事業化促進プログラムが主流だったが、シリコンバレーなどでは今回東京で企画している催しのように参加者が出資を受けられるエクイティ方式の事例が多い。東京のプログラムでは三井不動産がテックスターズのファンドに出資し、そのファンドからイベント参加者に出資金が振り分けられる。テックスターズは世界各地に経験豊富な指導者の人脈を持ち、参加者は資金と技術の両面で支援を受けられる。

テックスターズは06年に設立された。構想段階の企業家らに投資するプレシード投資家として世界13カ国、36都市で活動中。これまでに3800社以上に投資し、19のユニコーン企業を輩出した実績がある。イノベーションフィールド八重洲は三井不動産が企業同士の交流などを目的として昨年3月に開設した。

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