東日本不動産流通機構は、20年度の「首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金」をまとめた。20年度に同機構を通して成約した首都圏中古マンションの平均月額管理費は、㎡当たり191円(前年度比2円上昇)で、戸当たりでは1万2480円(269円上昇)だった。月額の修繕積立金は㎡当たり169円(3円上昇)、戸当たりで1万1071円(388円上昇)。管理費と修繕積立金の合計は㎡当たり361円(6円上昇)、戸当たり2万3551円(657円上昇)となった。
エリア別にみると、東京都区部は戸当たりの月額管理費が1万4010円(406円上昇)で、修繕積立金が1万698円(445円上昇)。横浜市・川崎市は管理費が1万2088円(333円上昇)、修繕積立金が1万1778円(526円上昇)。築年数別にみると、月額管理費は築10年以内では戸当たり1万4746円(81円上昇)、築30年超だと戸当たり9575円(226円上昇)となり、経年化につれて低下傾向となった。一方、月額の修繕積立金は築10年以内が戸当たり8993円(99円上昇)で、築11~20年が最も高く1万2967円(736円上昇)となり、それより経年化すると低下傾向だった。
規模別でみると、50戸未満では戸当たり管理費が1万3625円(154円上昇)、修繕積立金が1万2004円(349円上昇)。200戸以上では管理費が1万4569円(418円上昇)、修繕積立金が1万1714円(298円上昇)となった。修繕積立金は規模が大きくなるにつれて低下傾向だが、200戸以上では上昇した。(日刊不動産経済通信)