（提供：日刊不動産経済通信）三菱ＵＦＪ信託銀行は、首都圏に居住する約１万人の会社員、会社役員、公務員、学生などが対象のウェブアンケート調査を、９月３～６日に初めて実施した。働きたいオフィスの条件を尋ねると、会社員の全体の回答から「駅徒歩５分以内」が51・６％、「駅直結で雨に濡れない」は41・９％だった。会社員の女性に限ると「駅徒歩５分以内」は59・７％、「駅直結で雨に濡れない」は49・８％まで上昇。調査では「女性の方が立地や内装などオフィスへの関心が強かった」として、女性が働きやすいワークライフバランスを重視したオフィスが求められていると分析した。
調査では、オフィスについて女性活躍を推進する場合、女性は出産や育児の時間捻出を考慮する傾向があり、「駅からの距離」のほか、「食に関する施設の充実」や「テレワークの充実」に加えて「休暇の取りやすさ」が重視された。シニア活躍の推進に向けては、他の世代以上に仕事の「やりがい」が重視され、「駅からの距離」に続いて「食に関する施設の充実」が挙げられた。加えて、「身体負荷の少ない机椅子」も要素となった。採用での優位性を目指すと「オフィス立地・駅からの距離」のほか、「オフィス内に集中するためのブース・カフェスペースの充実」、「テレワークの充実」と、「職場の程よい人間関係の重視」などが挙がった。
働きたい街の質問では会社員・学生ともに、回答の最上位は「働く場所は気にしない」で、２位に「丸の内・大手町」、３位が「新宿」と続いた。調査では「多様な働き方が浸透して、出社するならという条件でブランドのある街が好まれた」とした。
