(提供:日刊不動産経済通信)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10日、7月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は3236件(前年同月比4・3%増)となり、2カ月連続で前年を上回った。成約価格は4563万円(4・9%増)で38カ月連続の上昇。中古戸建住宅の成約件数は1155件(1・8%減)と19カ月連続で前年を下回った。成約価格は3848万円(1・5%増)と前年超えに転じた。
中古マンションの成約㎡単価は71・92万円(5・0%増)となり、39カ月連続で前年を上回った。新規登録件数は1万7131件(14・3%増)、在庫件数は4万6235件(21・5%増)で23年に入ってから前年同月を大きく上回る水準が続いている。エリア別の成約件数は、東京都区部1472件(4・3%増)、横浜市・川崎市552件(9・7%増)、千葉県372件(1・4%増)など5エリアで前年超え。埼玉県337件(0・6%減)のみ前年割れだった。成約㎡単価は、東京都区部103・06万円(3・3%増)を始め全エリアで前年を上回った。
中古戸建住宅は、新規登録件数が5610件(24・8%増)、在庫件数が1万7907件(36・2%増)と23年に入ってから前年より大幅増が続く。エリア別では、成約件数が東京都区部215件(10・3%増)と横浜市・川崎市185件(1・1%増)は前年を上回ったが、埼玉県230件(8・4%減)を始め、他のエリアで前年割れ。成約価格は東京都区部6400万円(10・2%減)の2ケタ減だった一方、埼玉県2715万円(11・0%増)と神奈川県他3401万円(10・7%増)が2ケタ増だった。