(提供 日刊不動産経済通信)東京地下鉄と東京メトロ都市開発は鉄道保守部門で使用していた宿泊所をリノベーションした賃貸マンション「メトロステージ代々木上原」(5戸)を竣工させた。10日に入居を開始する。法人登記も可能なSOHO型で事務所やギャラリーなどさまざまな用途に利用できるスペースを各戸に整備。個人事業主や法人からの問い合わせが多いという。
 「代々木上原」は東京メトロ千代田線・代々木上原駅から徒歩2分の立地。東京メトログループの賃貸マンションシリーズ「メトロステージ」として21件目、リノベーション物件としては初となる。運営は東京メトロ都市開発、企画・プロデュースはリビタ。間取りは1R(専有面積29・84㎡)~1LDK+テラス(55・67㎡)。賃料は13・8万~25・6万円。各戸にさまざまな用途で使える「バッファ」スペースを設置。事務所やギャラリー、アトリエ、料理教室など多用途での使用を想定する。不特定多数が訪れる物販店舗などは不可。8月末の物件引き渡し後、約10件の内覧が入り、バッファスペースの利用では事務所が多かったという。東京メトログループでは99年竣工の「メトロステージ小日向」を初弾に、賃貸マンションを展開してきた。所有する鉄道施設関連や高架下などで遊休不動産があり、今後有効活用を図っていく。
 東京メトログループは3月に公表した中期経営計画の中で、重点戦略の1つとして「不動産事業の拡大とまちづくりとの連携」を掲げている。これまで大手デベロッパーや他社の電鉄系と連携し、ターミナル駅の再整備や周辺のオフィス・商業ビル・住宅などの開発と運営に取り組んできたが、新たにデータセンターや物流施設、ホテルなども手掛けていく方針だ。

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