中古マンション成約数、6カ月連続の前年割れ 東日本レインズ、都区部6カ月ぶり増加

 (提供 日刊不動産経済通信)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は11日、6月の不動産流通市場動向を公表した。首都圏の中古マンションの成約件数は前年同月比7・9%減の3003件となり、6カ月連続で前年を下回った。直近10年間でみると6月としては14年に次ぐ低水準だった。エリア別では東京都区部が1・3%増の1326件と、6カ月ぶりに前年を上回った。
 中古マンションの成約価格は前月比1・4%上昇の4231万円。前年同月比では9・2%の上昇となり、25カ月連続で前年を上回った。成約㎡単価は前月比2・1%上昇の66・99万円。前年比では12・8%の2ケタ上昇で、26カ月連続で前年を上回った。新規の登録件数は1万4461件。在庫件数は前年同月比10・5%増の3万7179件と、5カ月連続で前年を上回った。成約件数をエリア別にみると、都区部以外で前年比減が続いた。多摩が9・7%減の271件、横浜市・川崎市が17・4%減の502件、神奈川県他が15・5%減の197件、埼玉県が10・7%減の333件、千葉県が14・8%減の374件だった。
 中古戸建ての成約数は前年同月比13・8%減の1145件。直近10年間で6月として上から5番目の水準だった。成約価格は前月比2・8%上昇の3822万円。前年比では7・9%の上昇と、20カ月連続で前年を上回っている。新規登録件数は4375件。在庫件数は前年同月比9・2%減の1万2860件で、前年割れは25カ月連続。成約件数は東京都区部が19・3%減の205件、多摩が11・1%減の168件、埼玉県が8・8%減の249件、千葉県が3・8%増の248件、横浜市・川崎市が29・7%減の142件など。

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