(提供:日刊不動産経済通信)三井不動産レジデンシャルは関西圏で同社初のシニア向けレジデンス「パークウェルステイト千里中央」(総戸数548戸)を27日に開業する。一昨年秋に入居者募集を始め、地元居住者を中心に1年半で220戸に申し込みが入った。反響数は累計約3500件。開業済みの「浜田山」(東京・杉並区)と「鴨川」(千葉県鴨川市)に続く3棟目の施設で、24年10月までに東京の西麻布などでさらに3棟を稼働する。営業担当者は「首都圏と関西圏で400~500戸規模の施設を年1棟のペースで開発したい」と話している。
開発地は大阪府豊中市緑丘1-7-5。立地は北大阪急行線・千里中央駅から専用シャトルバスで約10分。自衛隊駐屯地跡を同社が取得し、13階建てで総延床面積4・51万㎡の施設を作った。敷地中央にホールや大浴場などの共用棟があり、その周りを囲むように3つの住棟を配置した。終身利用権方式で契約する有料老人ホームで、建物内に医院と薬局を置くほか近隣の病院とも提携し、健康管理から救急対応まで手厚い看護・医療体制を敷く。アクティブシニアが対象だが、必要に応じ介護居室にも移れる。運営を三井不動産レジデンシャルウェルネスが手掛ける。
75歳単身者が1LDKに入る場合の入居一時金は4806万円など。月額は共益費込みで16万円強。成約分の平均年齢は79歳で男女比は3対7。単身者が7割、2人での入居が3割。居住地は北摂エリアが半数を占め、マンションからの住み替えが目立ったという。
今後、「西麻布」(400戸)と「幕張ベイパーク」(617室)、「湘南藤沢SST」(566室)が稼働すれば同シリーズは累計2700室になる。
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