ヒューリック中計、来年物流リート組成

(提供：日刊不動産経済通信）ヒューリックは25年までの３年間を対象とする中期経営計画を策定した。最終年度に経常利益１５００億円（22年度実績１２３２億円）、ＲＯＥ（自己資本利益率）10％以上などを目指す。年内にコアファンドを新たに作るほか、24年に物流リートの組成を検討。観光と高齢者、環境、こどもの教育など既存事業を拡大するためＭ＆Ａや事業提携を積極活用する。成長戦略投資枠５００億円を設定し、社会課題解消につながる新規事業に取り組むとしている。
　20年２月に打ち出した「中長期経営計画」（20～29年）で、最終年に経常利益を１８００億円に到達させ、10年間に１００件超の開発や建て替えを行う方針を示していた。中期・中長期両計画を同時に進める。
　中期経営計画には重点課題として▽高品質の賃貸ポートフォリオ構築と柔軟な収益構造の維持・強化▽開発と建て替え、バリューアッド物件のパイプライン充実▽新規事業など収益源の多様化▽格付水準の維持に向けた財務健全性の確保とリスク管理▽環境対応、人的資本育成などサステナブル経営の深化─を掲げている。