LIFULLは8日、「コロナ禍での借りて住みたい街(駅)ランキング」を発表した。1位は小田急小田原線の「本厚木」で、新型コロナウイルス感染症流行前の2月に公表した「2020年 首都圏版LIFULL HOME’S住みたい街ランキング」でも4位に入った人気の街が3ランク上昇しトップになった。一方、都心・近郊の人気エリアは順位を下げ、ユーザーの注目が首都圏郊外部に拡散、「脱・都心」が顕著になった。
3位「大宮」(前回5位)、4位「千葉」(14位)、9位「八王子」(7位)、20位「津田沼」(34位)、23位「立川」(46位)、26位「八潮」(44位)、27位「平塚」(40位)など、都心のオフィス街から離れた街が上位にランクインした。共通する特徴は都心方面へのアクセスにはやや時間がかかるが電車の乗り換えがないことや、郊外のターミナル駅で駅勢圏が広く生活利便性がある程度担保できそうなところ。コロナ禍でテレワークを導入する企業が増え、通勤時間への考慮が軽減した影響がうかがえる。一方、同ランキングで4年連続で1位だった「池袋」は5位に後退。同じく都心・近郊の人気エリア「三軒茶屋」が11位(前回6位)、「川崎」が12位(3位)と順位を下げた。
また、前年同時期と比較し問い合わせ数の増加率が最も大きかったのはJR総武本線の「八街」で46・2%増。一方、減少率が最も大きかったのは「秋葉原」で56・1%減だった。同調査は年に1度行っていたが、コロナの影響を量るため、2月公表分に続き4月1日~8月18日を対象期間とした調査も実施。同サイト掲載の賃貸物件のうち、問い合わせの多かった駅を集計した。
2020/09/09 日刊不動産経済通信