(提供 日刊不動産経済通信)ザイマックス不動産総合研究所が行ったワークプレイスに対する企業調査によると、サテライトオフィスの導入率は25・1%だった。企業の規模別では、大企業は拠点数や契約サービスを増やし、中小企業での導入も広がりつつあることが分かった。
調査は4月に実施し、1537社が回答した。サテライトオフィスの導入率は、昨年春の調査では18・9%、一昨年春では17・3%だった。在宅勤務制度の導入に比べると、拡大のピッチは緩やかだが、在宅勤務の導入率は今回調査では51・9%と、前年の57・0%より減少している。オフィスの所在地別でみると、東京23区が30・5%(前年22・6%)、大阪市が5・6%(5・8%)、名古屋市が12・0%(7・7%)、福岡市が11・8%(11・0%)で、東京23区の割合が高く、大阪市は名古屋市や福岡市よりも低かった。
企業の従業員数別では、100人未満が21・8%(前年11・2%)と2倍に増えた。100人以上から1000人未満の企業は22・1%(19・7%)、1000人以上の企業では41・9%(38・7%)だった。サテライトオフィスの導入は大企業が先行していたが、現在では中小企業にも広がりつつある。業種別では建設業や製造業、金融業・保険業の導入率が高い。
サテライトオフィスの導入企業に対して、過去1年間での状況の変化を聞いたところ、「初めて導入した」が23・8%、「拠点数・契約サービスが増えた」が16・1%だった。この回答結果を従業員数別でみると、1000人以上の大企業では「拠点数・契約サービスが増えた」が25・2%、100人未満の企業では「初めて導入した」が28・4%とそれぞれ高かった。
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