「不動産ビジネス、国際性が問われる」一世界不動産連盟会長が来日講演

 世界不動産連盟(FIABCI、本部=フランス・パリ)の会長で、米ニューヨーク・マンハッタンで不動産企業をプロデュースするスーザン・マーディンガー・グリーンフィールド氏がこのほど来日し、都内で講演した。台湾で行われるFIABCIの会合に先がけ、FIABCI台湾支部会長のリリー・チャン氏とともに日本を訪れた。

グリーンフィールド・FIABCI会長(左)、通訳のアンダーソン沢村百合子さん(右)

 講演会でグリーンフィールド氏は、不動産を巡るビジネスチャンスなどをテーマに講演。メリルリンチ不動産部門で多くの不動産企業をM&A(買収・合併)した経験を中心に、ビジネスとの向き合い方を語った。また、同氏はメリルリンチの後、クロスボーダー取引など国際的な市場に焦点を当て、マンハッタンでエージェントを抱える不動産カンパニーを起業、その後、ブラウン・ハリス・スティーブンス社と合併し、現在に至る。そうした経験・実績をもとに、「不動産業はグローバルになっている。どれだけインターナショナルかが問われる。待っていても誰も来ないので自ら開拓していく必要がある」などと述べた。グリーンフィールド氏は、FIABCIとして初の女性会長。今年に就任し、任期は来年まで。
 続いて、FIABCI台湾支部会長のチャン氏も不動産ビジネスなどについて講演した。通訳は、FIABCIおよび全米リアルター協会の会員であるアンダーソン沢村百合子氏が務めた。同講演会は一般社団法人日米不動産協力機構(JARECO)教育部門・国際不動産カレッジの主催で開催された。

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