(提供:日刊不動産経済通信)東急不動産はブロックチェーン事業のHashPalette(東京・港区、ハッシュパレット社)と協業し、自社で運営する北海道・倶知安町のスキー場「ニセコ東急グラン・ヒラフ」で非代替性トークン(NFT)を使った利用券を試験販売する。開場時間の前に新雪で滑れる権利をNFTにして売り、利用者のすそ野を広げる。
ハッシュパレット社のNFTマーケットプレイス「PLT Place」で12枚つづり5000円の「ニセコパウダートークン」を商品化する。販売期間は12月1日から11日までで、24日から来年2月28日まで使える。不使用の際は二次流通市場で売買もできる。
10月に入国者数の上限などが撤廃され、ニセコ、倶知安、蘭越の3町を合わせたニセコ圏では訪日客が急増した。東急不動産は先月、倶知安町とともに施設整備や集客促進を図る内容の包括連携協定を交わした。ニセコひらふ地区を集客の核と位置付け、観光地のデジタル化や交通拡充などで圏域を盛り上げる。同社は「ホテルニセコアルペン」の改修に来春着手するが、その他にも宿泊施設などの開発を想定する。