(提供:日刊不動産経済通信)三菱地所は、東京・丸の内エリアでフレキシブルオフィスを増やす。段階的に整備を進め、2030年までに、現在の3倍となる約3万坪のフレキシブルオフィスを設ける。第1弾として丸の内パークビルと岸本ビルに拠点を23年春に開設する。
三菱地所は就業者28万人が毎日出社するエリアから、多様な就業者100万人を集積し、交流する取り組みを「ポスト・コロナ時代のまちづくり」と銘打って進めている。出社するオフィスも、コミュニケーションやコラボレーション、意思決定などの機能が重視されるようになったことを踏まえ、今回新設する2つのフレキシブルオフィスは、「オンラインブース」や「ワークラウンジ」といったワークスペースのほか、交流を促進するカフェやキッチンスペースを設ける。
丸の内パークビルでは地上8階にある約3000㎡のフロアに、就業者向けのサードプレイスとしてカフェスペースやワークスペースなどビル共用のカフェラウンジを新設する。そのラウンジに併設する形で、▽サービスオフィス(2~20人程度)▽会議室付き小割オフィス(20~40人程度)▽キッチン付きハーフセットアップオフィス(30~150人程度)―の3種類のオフィスを整備する。成長段階にある企業が必要な規模に応じたオフィス利用ができるほか、地方企業や大企業のサテライトオフィスなどのニーズを見込む。 岸本ビル7階の約1500㎡には、既存のサービスオフィス「xLINK」の旗艦施設として、サービスオフィスを新設する。コワーキング利用に対応するほか、個室も用意。個室は月単位、曜日単位で利用できる。