(提供:日刊不動産経済通信) スマートロックを提供するビットキー(東京・中央区、江尻祐樹CEO)は、オフィス勤務者の持つスマートフォンや交通系ICカードなどで、ビルの入退館を管理できるオフィスを実現した。新築・既築オフィスで、オーナー・テナント双方のニーズに応じて、ビットキーのサービスの機能を組み合わせることで、カード不要の利便性と高い入退館セキュリティを提供する。
東急不動産の新ブランドのコンパクトオフィスビル第1弾「COERU SHIBUYA(コエル シブヤ)」では、ビットキーのスマートロックに加え、警備システムとも連動するサービスを取り入れ、物理的なカードキーを発行せずに入退館から清掃など施設管理、セキュリティまで対応できる仕様とした。テナントのニーズに応じたカードキーの発行も可能で、入居テナントにも多様な働き方を付加価値として提案する。今後も両社で連携を検討していく。
クラウド会計ソフトなど業務効率化のサービスを提供するfreee(東京・品川区、佐々木大輔CEO)は、8月に約2倍の面積に拡張移転した既築のオフィスで、ビットキーのスマートロックや受付システムを導入した。勤務者のスマートフォンや交通系ICカード、スマートウォッチなどを入退館の認証キーに設定。来訪者には、カレンダーと連携して入館用QRコードを発行・通知する。今後も、施錠・解錠の履歴を勤怠システムへ自動反映する機能の開発を検討するなどバックオフィス業務の効率化を進める。