(提供 日刊不動産経済通信)サンケイビルは物流施設の開発を拡大する。同社の物流施設シリーズ「SANKEILOGI(サンケイロジ)」で第2弾となる「厚木」(神奈川県厚木市)が8月31日に竣工し、1日から満床で稼働する。今後、共同事業を含め東名阪エリアなどで7物件を開発するメドが付いている。延床面積約8・6万㎡の大阪府吹田市など大型物件も含まれる。
同社は単独開発としては第1弾となる「SANKEILOGI柏の葉」(千葉県柏市)を今年3月に稼働させた。第2弾の「厚木」は、東名高速道路の厚木インターチェンジ近くに整備した。食品工場跡地だが周辺には住宅も多いため、地域貢献として自主的なセットバックと植栽を行い、地域の調和に配慮した。機械部品の輸送・保管を手掛ける近隣企業に一棟貸しする。規模はS造地上4階建て、延床面積約1・4万㎡。自家消費型の太陽光発電システムを採用し、建築物省エネルギー性能表示制度で5つ星と「Nearly ZEB」を取得している。エントランスホールは木調とし、温かみのある空間を目指したほか、トラックバースにはドライバー用のトイレも設置したのが特徴だ。
今後は大阪府の摂津市鶴野(延床面積約1・4万㎡)の物件が9月に竣工する予定。大阪府内では吹田市南吹田の大型物件(約8・6万㎡)も共同事業で計画している。東京都内では足立区入谷(5714㎡)、府中市武蔵野台(約3・9万㎡)で開発する。このほか、愛知県扶桑町(約4・3万㎡)、京都府長岡京市(約1・5万㎡)も予定している。