KDDI総合研究所と暮らしの写真共有サービス「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するルームクリップ(東京・渋谷、高重正彦社長)が共同で実施した、「家の中の整理・収納と購買に関する共同調査」結果によると、家の中にモノが多すぎることが整理・収納における最大の課題となっていることがわかった。両社は解決策として、在庫管理の手間を省くことができる自動注文サービスの利用を提案している。調査はルームクリップユーザー2743名を対象に3月中旬に実施した。
家の中の整理・収納で課題になることについて「モノが多すぎる」と感じているユーザーが70.7%と、7割以上にのぼった。続いて「整理・収納が面倒」(42.9%)、「整理する時間がない」(35.3%)などが上位に入った。一方でユーザーの9割超が「家の中をきれいに整理したい」と回答している。具体的に整理したい場所は、 1位が「押し入れ」(60.5%)、 2位が「クローゼット」(58.0%)と、まず収納の問題が上位に入った。さらに「リビング」(54.1%、3位)、「キッチン」(50.3%、4位)などモノ散らかりやすい場所が続いた。
家の中の整理のために実践している方法は、 1位が「こまめに整理」(52.2%)、 2位が「使わないものは早めに捨てる(51.6%)など。 以下、 3位「収納スペースを区切る」(49.0%)、 4位「整理のルールを決める」(36.8%)など。調査を行ったKDDIとルームクリップによると「在庫の棚卸」と「ルールづくり」が、 収納・在庫管理の解決策であるとした。
「定期便や定期購入を利用」しているのは7.2%(8位)しかいなかったが、「余分な在庫を持たず常に適正量の在庫を維持できる環境の構築も解決につながる」(同)とした。具体的には自宅内の在庫の消費を把握し、 自動で注文してくれる「自動注文サービス」が考えられるとしている。具体的には、 コーヒーカプセルの自動注文などで、 このような自動注文サービスの利用に 29.8%のユーザーが興味を示した。
今回の調査では自動走行ロボットによる24時間宅配サービスのニーズについてもアンケートを実施。調査結果によると、53.3%のユーザーがロボット配達を「利用したい」「やや利用したい」と回答した。その理由として、宅配の受け取り時間が広がること、宅配ボックスが価格面で利用しずらいこと、置き配サービスは盗難のリスクがあること、商品の受け取りが気楽そうであること、などの意見があった。