(提供=日刊不動産経済通信)タカラレーベンは山梨県甲府市で商業施設を併設する28階建てのマンション開発に乗り出す。来年2月に現地での営業を終える老舗デパート「岡島百貨店」の跡地を取得し、約360戸の住戸などで構成する複合施設を建設する。施設の総延床面積は約6万1000㎡を想定。そのうち商業フロアは3200㎡程度を見込む。6年後の28年7月に竣工させる計画だ。

 開発予定地は山梨県甲府市丸の内1-21-15。来年以降に百貨店の建物を解体し、跡地に複合ビルを建てる。低層階に商業施設、上部にマンションを配置する計画で、建物1階と商業施設屋上の広場にキッチンカーや物販スペースなどを置く。子育て支援施設も入れる。約300台の自走式駐車場を併設する。

 タカラレーベンが岡島百貨店の周辺でマンション開発を手掛けるのは3件目となる。昨年11月、岡島百貨店の東側に15階建ての新築分譲マンション「レーベン甲府中央」(総戸数70戸)を竣工させた。立地はJR中央本線・甲府駅南口徒歩12分。間取りは3LDKと4LDK、専有面積67・18~85・06㎡。1期(25戸)の販売価格は3258万~4648万円だった。一方、岡島百貨店からみて西側では8月下旬に14階建てのマンション「レーベン甲府丸の内GRAVIE」(78戸)を発売する予定だ。間取りは2LDKと3LDKで専有面積60・34~90・55㎡。24年2月下旬の竣工、同3月下旬の引き渡しを予定している。

 岡島百貨店は1843年から市中心部で営業してきた。来年2月に営業を終えた後は、道を挟み北側の商業ビル「ココリ」に一部の店舗を移転させる計画という。

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