「虎ノ門ヒルズ」拡大、レジタワー竣工 辻・森ビル社長「住宅事業で最高級」

森ビルが再開発を進めてきた東京・虎ノ門の「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」(地上54階建て、547戸)が完成し、28日に竣工式が行われた。虎ノ門ヒルズでは「森タワー」「ビジネスタワー」に次いで3棟目の完成。辻慎吾社長は「森ビルの住宅事業においても最大級の規模と最高レベルのグレード」と強調した。

 高さ約220mのレジタワーは、2014年竣工の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の南側隣接地に建設した。「森タワー」の北側には20年1月竣工の「ビジネスタワー」があり、3棟のタワーが立ち並ぶ。その向かいの「ステーションタワー」が23年7月に竣工すると、「虎ノ門ヒルズ」全体では区域面積約7・5ha、延床面積約80万㎡にまで拡大する。

 竣工式で辻社長は「国家戦略特区の事業に認定されたことを追い風に、都市計画決定からわずか1年半で着工することができた。営業についてもコロナ禍にもかかわらず、順調に進んでおり、このエリアに相応しいお客様から申し込みをいただいている」と話した。

 住宅は分譲と賃貸が半分程度ずつになる見通し。賃貸は「グローバルで活躍する経営者」(広報室)が主なターゲットでリーシングは順調。物件紹介サイトによると、226㎡の住戸タイプの場合、月額賃料は259万~261万円。分譲は国内富裕層や経営者から「大きな反響を得ている」(同)。大型の住戸を充実させ、5ベッドルーム(約1270㎡)の超大型住戸も用意。短期滞在ニーズに対応可能なサービスアパートメントも160戸ある。居住者専用のレストランやアートギャラリー、25mのプールを備えた会員制スパを併設するほか、インターナショナルスクールも入る。(日刊不動産経済通信

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