積水ハウスは、仕切りのない大空間と高天井・大開口を生かした戸建て住宅の自由設計プラン「ファミリースイート」に、「在宅ワーク」「おうちでフィットネス」「うちdeバル」など5つの提案を加えた「ファミリースイートおうちプレミアム」を発売した。新型肺炎で巣ごもりの生活様式が広がっていることを反映させた商品。S造2階建ての「イズ・ロイエ」に導入した場合の参考坪単価は69万5000円(税別)から。
下部組織の住生活研究所による調査で、在宅勤務経験者の9割弱が「今の働き方を続けたい」と考えていることが分かった。回答者の9割が「運動している、またはしたい」と答えたほか、自宅で晩酌などを楽しむ「宅飲み」の習慣が広がっている実態も浮かんだ。こうした調査結果を踏まえ、新たに提案する商品には、分離型の「セパレートキッチン」と大型テーブルを採用。自宅での食事を生活の中心に据える「おいしい365日」、家族の就寝スタイルに合った寝室の設計を提案する「かぞくの眠り」などのプランを用意。
同時に、住宅の購入検討者らがウェブサイトで簡単に間取りのプランを作れる「おうちで幸せプランニング」サービスも始めた。基本となる3つの間取りに200点以上の家具などを組み合わせて内装イメージを決められる。作成した画像はSNSで共有したり、VR(仮想現実)データに変えたりできる。
ファミリースイートの採用率は18年の販売開始から伸び続け、20年2~7月には契約ベースで6割に達した。中心の顧客層はミレニアル世代で、平均年齢は37・8歳。2~4人の世帯が9割を占めているという。
2020/08/07 日刊不動産経済通信