東急と前田建設系らがインフラファンド 2種類を組成、数年後に600億円規模
八峰風力発電事業(前田建設HP)

 (提供日刊不動産経済通信)東急と前田建設工業系のインフロニア・ホールディングス(東京・千代田区、岐部一誠社長、以下インフロニア)は、両社が50%ずつ出資するグローバル・インフラ・マネジメント㈱(東京・千代田区、土田博志社長、以下G社)と共同で、新たなインフラ事業の取り組みを始めた。三井住友ファイナンス&リース(以下SMFL)と三菱UFJ信託銀行と連携し、国内インフラ資本市場の発展促進に向け、2種類のインフラファンドを組成した。数年後に500億~600億円規模への成長を見込んでいる。
 開発・未稼働案件など安定的キャッシュフローの創出に時間を要するプロジェクトなどを投資対象とする「アセット・クリエーション・ファンド・シリーズ」として、1号の投資事業有限責任組合(LPS)を総額101億円でこのほど組成した。開発、公募・入札案件などの資金需要に応え、事業化に向けたルール整備やスキーム作りも想定する。無限責任組合員でG社が出資。有限責任組合員は、東急、インフロニア、SMFL子会社、三菱UFJ信託の4社。
 また、公民連携のコンセッションなどを含み、安定的キャッシュフローを見込める案件に投資する「インカム・ファンド・シリーズ」の1号LPSを総額60億円で組成している。無限責任組合員として、G社とSMFL子会社が同額を出資。有限責任組合員で、三菱UFJ信託に加え、地方金融機関や事業会社など国内機関投資家が出資する。第1弾として、「八峰風力発電事業」(秋田県山本郡八峰町)を6月29日に前田建設工業から取得した。対象はインフラ分野の稼働済み案件で、交通・輸送や観光・エンターテインメント、環境・エネルギーなど幅広く投資する。

コメントをどうぞ
最新情報はTwitterにて!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめ記事