(提供 日刊不動産経済通信)ケイアイスター不動産が規格型平屋注文住宅「IKI(イキ)」のオプションとして展開する太陽光発電プランの引き合いが強い。今年3~5月の3カ月間の申込件数が前年同期間の約4倍に増えた。火力発電用の液化天然ガス(LNG)や石炭の高騰を背景とする電気料金の値上げが続くなか、初期費用無料で月定額6480円の独自プランの需要が高まった。
サービスの名称は「IKIのいきいきでんき」。ケイアイスター傘下のカーザロボティクスが販売する平屋住宅商品のオプション・プランとして昨年3月に始めた。エネルギーサービス事業者のLooop(東京・台東区)およびエクソル(京都市)と提携し、太陽光発電パネルを格安で屋根に設置し、電力を供給するスキームを作った。
ケイアイは19年10月に電気の販売代行事業に参入した。IKIの顧客に限らず、自社の戸建て住宅を購入する一次取得層や子育て世帯に割安な価格で電力を届ける「ケイアイでんき」と呼ぶサービス。拡販や顧客の囲い込みにつなげることを狙っている。20年6月にはインターネット回線契約もセットで顧客に提案するプランを始めた。電気代・通信料などを年間当たり約4万円削減できるという。今年6月にはGMOインターネットと紹介業務委託契約を交わし、新たな料金体系の回線契約を打ち出した。
同社は平屋住宅ブランドのイキを20年8月に発売した。全プランに16畳以上のリビングがあり、学習・仕事用のカウンターを標準装備している。設備や作りの無駄をなくし、建物の本体価格を17坪(約57・9㎡)649万円(税込)からと安価にした。