(提供 日刊不動産経済通信)不動産ファンドの運用などを行うクリアルは、同社が運営する不動産クラウドファンディング(CF)のプラットフォーム「CREAL」上で、他社案件の資金調達を開始した。これまでは同社が不動産の購入と運用、ファンド組成を行う案件のみをCREAL上で扱ってきたが、今後は同社が不動産特定共同事業法の2号事業者とし て、他社(1号事業者)と投資家の媒介のみを行う案件も同サイト上で扱っていく。個人投資家へより多くの投資機会を提供し、プラットフォームの認知度向上を図る。
他社案件のサービス名は「CREALマーケットプレイス」。初弾は投資用の賃貸レジデンスの開発や運用を行うJRD(東京・渋谷区、佐藤満社長)が手掛ける賃貸レジデンス「セジョリ武蔵関」(全40戸)の区分1室。22年5月竣工の9階建て。西武新宿線・武蔵関駅から徒歩4分の立地。対象物件の間取りは1K、専有面積は25・80㎡。募集金額は1360万円で、1口10万円から最大100万円まで。想定利回りは3・8%。運用期間は3カ月を予定。21日の夜に募集を開始。JRDがファンドの組成と運用を行う。JRDは1997年の設立で供給実績はセジョリシリーズなどを中心に21年8月時点で125棟5019室に上る。クリアルとJRDはこのほど業務提携を結んでいる。
クリアルは18年11月に不特法に基づくCFのプラットフォーム「CREAL」を立ち上げ、これまでに60のファンドを組成し全て満額調達、累計調達額は169億円に上る。今後も自社案件に加えて、他社(1号事業者)案件の出資募集も積極的に行っていく。