10月初旬時点の「リート融資(直近)データ」によると、Jリートに融資実績のあるレンダーの総数は、前年同月集計と同じ91機関。融資残高の総額は、前回から4253.28億円増となる計8兆3046.48億円で5.40%増加した。融資額を減らした金融機関は36機関(9機関増)だった。
リート向け融資残高のトップは、三菱UFJ銀行の1兆6663.63億円(574.86億円増)でトップ。ジャパンリアルエステイト(JRE)向けを100億円、東急リアル・エステート(TRE)向けを212.8億円、ラサール・ロジポート(LLR)向けを84.93億円、産業ファンド(IIF)向けを77億円、コンフォリア・レジデンシャル向けを57.59億円など、計28法人向けの融資残高を増やした。第2位は三井住友銀行の1兆3815.72億円(960.77億円増)。同銀は、日本ビルファンド向けを250億円、スターアジア不動産向けを91.69億円、LLR向けを57.93億円、IIF向けを63億円、JRE向けを50億円など計36法人向けの融資残高を増やした。
第3位のみずほ銀は、残高1兆1300.63億円(954.31億円増)。同銀はヒューリックリート向けを135.8億円、JRE向けを100 億円、TRE向けを91.4億円、LLR向けを79.06億円など計30法人向けの残高を増やした。
以下、4位の三井住友信託銀は、残高9655.27億円(634.89億円増)。TRE向けを196.8億円、IIF向けを73億円、JRE向けを70億円、ユナイテッド・アーバン向けを60億円など、計25法人向けの残高を増やした。
一方、残高を減らしたのは11位のあおぞら銀(残高1588.48億円、64.66億円減)、24位の野村信託銀(256.25億円、39.75億円減)、25位の広島銀(253.30億円、38.45億円減)など。あおぞら銀はオリックス不動産向けを10億円、大和証券オフィス向けを20億円、アドバンス・レジデンス向けを25.3億円など、計11法人向けを減らした。
なお、伸び率のトップは57位東日本銀の1193.33%増、減少率のトップは91位北海道銀の77.52%減。
2020/10/15 不動産経済ファンドレビュー