24年の相続登記義務化、「全く知らない」6割超 「相続手続きが困難」7割 アスカネット

 遺影写真作成サービスのアスカネット(広島市、松尾 雄司社長)は、過去5年で家長(親など)を亡くした40代以上の465名を対象に葬儀・相続に関する調査を実施した。同調査結果によると2024年の相続登記義務化について「全く知らない」と回答した人は6割以上いることがわかった。

【調査概要】
スクリーニング:過去5年で家長(親など)を亡くされた方
調査対象:40代以上の男女465名
調査機関:株式会社マーケティングアプリケーションズ サーベロイド
集計方法:インターネット調査
調査期間:2022年5月24日~5月27日
回答数 :465名

 過去5年に家長(親など)を亡くした40代以上の465人中、約半数の46%が相続手続きに関わったと回答。一方で2024年4月1日に施行される民法と不動産登記法などの法改正により、相続登記が義務化される。このような24年の相続登記義務化について知っているかを調査したところ、65.2%が「全く知らない」と回答した。40代以上の約2人に1人が相続手続きを経験したと回答したにも関わらず、相続登記の義務化について知っている人は15.7%という結果となった。


全体の約6割は相続手続きについて家長の生前に親族と話し合うことが「全くなかった」

 

 家長の生前に相続手続きについて親族と話し合っていたかという問いに対して、「全くなかった」と回答した人は57.4%と、半数を上回る結果。「なんとなく話したことはあった」26.7%、「話し合っていた」は15.9%と、生前に相続手続きについて話し合っていた家庭は、2割にも満たない結果となった。話し合うきっかけやタイミングが難しかった人が多かったとみられる。


相続に関わった全体の約7割が相続手続きに関して「困難」


 不動産相続に関して抱くイメージは「手続きが面倒」という回答が最多で47.3%となった。次に「お金がかかる」が18.3%、続いて「何から手をつければよいかわからない」が18.1%と続いた。

「不動産名義変更にてこずった」15%

 一方で実際に相続手続きを経験した人は、手続きに関してどのように感じていたのだろうか。相続手続きに関わったことがある214人を対象に、相続関連の手続きに関して調査したところ「知識がなくやや困難だった」と回答した人は53.7%と半数以上の結果に。さらに「知識が全くなくかなり困難だった」と回答した人は14%と、相続関連の手続きに関して『困難』と感じていた人が多いことがわかった。

 


 葬儀後、相続関連の手続きで困ったことについて調査したところ「そもそも何から手をつけたらよいかわからなかった」と回答した人が41.7%と最多。次に多かった回答は14.6%で「不動産の名義変更」だった。不動産の名義変更は一般的には司法書士に名義変更登記を依頼するがその手続きの方法がわからない人が多いとみられる。

 

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