東日本不動産流通機構は21年度(21年4月~22年3月)の首都圏の不動産流通市場動向をまとめた。中古戸建ての成約件数は前年度比4・5%増の1万4732件となり、過去最高を更新した。前年度超えは4年連続。中古マンションの成約件数は2・1%増の3万7828件となり、コロナ禍の影響を受けて減少した前年度から増加に転じた。
 中古マンションの成約物件の平均価格は7・7%上昇の3949万円。上昇は9年連続で、9年間で1434万円上がった。エリア別にみると、すべての都県・地域で前年度を上回り、埼玉県と千葉県で2ケタ上昇となった。成約物件を価格帯別にみると、5000万円以上の各価格帯で成約件数が増加した。成約物件の㎡単価は9・3%上昇の61・36万円となり、9年連続で上昇。9年間で59・8%上昇した。成約件数をエリア別にみると、横浜市・川崎市を除くエリアで前年度を上回った。都区部が0・9%増の1万5614件、多摩が3・6%増の3789件、埼玉県が5・0%増の4555件、千葉県が5・7%増の4665件、横浜市・川崎市が0・2%減の6589件、神奈川県他が2・4%増の2616件。
 中古戸建ての成約物件の平均価格は10・2%上昇の3524万円で、3年連続で上昇した。成約件数をエリア別にみると、千葉県を除くエリアで前年度を上回った。都区部が8・1%増の2595件、多摩が4・9%増の2046件、埼玉県が10・4%増の3089件、千葉県が2・1%減の2912件、横浜市・川崎市が1・9%増の2215件、神奈川県他が3・8%増の1875件。

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