(提供 日刊不動産経済通信)京都市中心部の「田の字地区」で大手デベロッパーによるホテル着工が相次いでいる。三井不動産は京都では初展開となる「三井ガーデンホテルプレミア」、東京建物は「ヒルトン京都」の建設工事に着手した。いずれも24年の開業予定だ。
三井不動産は、京都市営地下鉄烏丸線・烏丸御池駅から徒歩3分の場所に、185室のホテルを建設する。「プレミア」ブランドの旗艦ホテルに位置付けている。土地は創業約300年の千切屋が所有。三井不動産がホテルを建築し、三井不動産ホテルマネジメントが運営する。レストランや大浴場、フィットネスジムを備える。三井不動産ホテルマネジメントが京都で運営するホテルとしては8件目となる。
東京建物は市営地下鉄東西線・京都市役所駅近くに、フルサービスホテル「ヒルトン京都」(313室)を開発する。6日に着工した。ヒルトンとは同物件のブランディング・マネジメント契約を締結。ヒルトンのフラッグシップ・ブランド「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」としては京都初進出になる。ホテルのコンセプトは「京都シナプス」。歴史や現代、伝統や革新などの京都の魅力とホテル利用者を結び付け、新たな発見などを提供するとしている。客室は約40㎡のスタンダードルームを中心とし、レストラン、ジム、屋内プール、宴会場・会議室も備える。東京建物の京都でのホテル事業としては4件目になる。
京都は、他の観光地と比べ国内旅行客の戻りが早く、インバウンド(訪日外国人客)のニーズが回復すればホテルの高稼働が見込まれる。アフターコロナを見越した投資需要も戻りつつある。