五島列島・福江島に48室のホテルを開業、大手不動産会社を退職し移住先で起業 カラリト

 

 カラリト(長崎・五島市、平﨑雄也社長)は、五島列島・福江島で22年8月にホテル「カラリト五島列島」をオープンする。同ホテルは福江島南部の大浜海水浴場付近に位置する。全室オーシャンフロントでダブル・ツイン・ヴィラなど幅広いタイプのゲストルームを用意する。


 

 ”飾らない自分に戻る、晴れやかな時間”がコンセプト。五島列島の豊かな大自然に囲まれて過ごすホテルでの宿泊体験に加え、地域の食材を活かした料理を楽しめるレストランと、五島列島の魅力を感じられる多彩なアクティビティを提供する。全48室のダブル、ツイン、ヴィラからなり、全室オーシャンフロントのロケーションとなっている。代表の平崎氏によると、ホテルの稼働目標は年間を通じて50〜55%を目指していく。

ホテルに供する建物は既存の建物(1棟)とそれに隣接する形で3棟(レストラン+フロント棟、ヴィラ棟、ツイン棟)を新設する。既存の建物は元・保養所で、建物付き土地として今回の事業パートナーとなった東京の投資家が購入したもの。

全体の所有者および事業主(開発主体)は、その投資家とカラリトが出資し合ったSPC(合同会社)で、当該投資家がメジャー出資している。

 カラリトの平﨑雄也社長は九州出身で東京の大学に進学、東京建物を経て、五島へ移住しカラリトを立ち上げた。今後の目標としては「カラリト五島列島」を皮切りに、九州全域に事業を展開していく。2030年までに九州全域/10拠点のカラリトシリーズの展開を目指し、すでに奄美大島(鹿児島県)での開発を決定している。

 五島市は離島ながら行政や地元事業者の様々な取り組みが奏功し、19年、20年は2年連続で社会増となった。移住者は19年から21年まで3年連続で200人超を数える。「近年、五島列島ならではの自然の特徴や文化的な価値が改めて評価され、注目が高まっており、新しい滞在体験の充実を図ることで観光業のさらなる発展、地域の経済活性化効果、五島列島に定期的に訪れ滞在する関係人口の創出が期待されている」(カラリト)としている。

■「カラリト五島列島」

所在地:〒853-0026 長崎県五島市浜町546-2
アクセス:五島つばき空港から車で15分(福岡から飛行機で約40分、長崎から飛行機で約30分、東京からは飛行機を乗り継ぎ約3時間)

開業:2022年8月
客室構成:全48室(ダブル、ツイン、ヴィラ)
施設構成:ホテル客室、カフェ&レストラン、大浴場、アクティビティセンター
運営: 株式会社カラリト

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