豪州を始めアジア・太平洋地域でデータセンターを展開するAirTrunkは、日本におけるAirTrunkの最初のデータセンターとなる「AirTrunk TOK1」(TOK1)を千葉県印西市に30日付で開設した。最新鋭の設備と拡張性の高い300メガワット超の容量を誇るデータセンターで、国内最大級となる見込み。TOK1は主に需要が急拡大している東京圏のクラウドサービスを担う。初期段階では、AirTrunkの大規模主要テナント向けに60メガワット超の容量を提供する。
13万2500㎡の敷地に合計7棟のビルを建設する予定。66キロボルトの敷地内変電設備を備え、総容量300メガワット超を安定的に提供する。TOK1へ計画的かつ安定的に印西地区の電力が供給されるよう、隣接地に変電所が新設される。TOK1 の開設にあたり、現地でオープニングセレモニーが開催された。AirTrunkの主要パートナーのほか、印西市の坂倉正直市長らが出席。AirTrunkの松下典弘・日本代表は「AirTrunk にとっても、私たちのお客様にとっても、日本は重要な市場。弊社は先日、渋谷に日本本社を開設した。ハイパースケールデータセンター専門家チームのメンバーも増え、大規模・最新鋭のデータセンターには数千億円の投資がなされている。AirTrunk は今後も日本の事業に力を入れていく。 データセンターおよびプラットフォームをスケールアップし、お客様そして地域社会への貢献を続けてまいりたい」と述べた。坂倉正直市長は、地元の雇用面や市民のデジタルスキルの向上などについて期待を述べた。
AirTrunkは、オーストラリアで3拠点、シンガポールと香港でそれぞれ1拠点を展開、TOK1はAirTrunkの6番目のデータセンターとなる。さらにシドニーで豪州4拠点目となるDCの計画を発表している。