人気は宅配ロッカーと24時間ゴミ捨て可 ―日鉄興和、単身者マンション意向調査

 日鉄興和不動産は、単身者のマンション志向性やライフスタイルに関するアンケート調査の結果をまとめた。調査は毎年実施しており、今回が4回目。前年調査と比べ、「リビングから入ることができるウォークインクローゼット」の人気が上昇。共用部の設備では宅配ロッカーと並んで「24時間ゴミステーション」を望んでいる女性が多いことが分かった。
 調査対象はコンパクト型(20~50㎡未満)のマンション購入を検討している30~40歳代の首都圏男女。有効回答数は300で、8月に実施した。希望の間取りはウォークインクローゼット付きと独立洋室の二つが特に人気が高い。キッチンのタイプは、女性は「セミオープン型」に人気が集中する一方、男性は「セミオープン型」と「壁付型」が拮抗した。この傾向は前回も同様だった。
 「価格が上がってもほしい専有部設備」は1位が「リビングにエアコン実装」、2位が「浴室換気乾燥機」、3位が「備え付けのキッチン収納棚」だった。男性では大容量のインターネット環境や食器洗い乾燥機のニーズも多かった。ソフトサービスは「害虫駆除」「宅配ロッカーに入らない荷物の一時預かり」「エアコンクリーニング」の順だった。
 ライフスタイルや価値観も聞いたところ、「将来が心配」「プライベートを大切にしたい」のほか、「家の広さよりも利便性を優先したい」がいずれも5割以上を占めた。前回調査と比べると、「人を呼びたくない」を選ぶ回答者が増えた。将来不安については「健康」「老後の貯蓄」「年金の支給額」が上位だった。(日刊不動産経済通信)

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